どうも、こんばんは、三吉祐司です。
今日は昨日に引き続き軽減税率がヤバいという話を書きたいと思います。
具体的にどうヤバいのかというと、住んでる人の幸福度が下がります。
その理由は主に二つ。
1・余計な手間が増える
2・余計な選択肢が増える
それでは説明していきます。
1・余計な手間が増える。
人は、余計な時間を奪われれば奪われるほど幸福度が下がっていく生き物です。
時間をかけて少しの利益を出すよりも、お金を払って自由な時間を確保した方が幸福度が上がるという研究もあります。
だから、長時間労働というのはブラック企業の条件みたいになっていますし、家事に時間を取られれば取られる程辛くなってしまう。
例えば家政婦を雇って家事をやらせたり、ロボット掃除機に掃除を任せた場合、時間に余裕が出来て幸福度が上がっていきます。
ところが、この軽減税率というのは手間を増やすばかりです。
手間を増やし、時間を奪い、そのくせ利益は減らすのですからろくなもんじゃありません。
税金の計算が難しくなるので、フリーランスや自営業の人は青色申告する時本当に大変だろうし、税理士を雇うと金もかかる。
ありとあらゆる事で仕事は増えるのに利益は落ちるのですからやってられません。
民間企業に対してブラックは良くないと言っておきながら、ブラックにせざる得ない法律を作ってしまったのだからどうしようもない。
もう、正直日本を見限って海外移住を考えても良いレベルだと思います。
2・余計な選択が増える
人は選択が増えるほど不幸になる生き物です。
例えばリボビタンDとオロナミンCがありますよね。
あなたはとても疲れている。リボビタンDを飲みたいがリボビタンDの消費税は10%で、オロナミンCは8%
どっちを選ぼうか迷います。
ここで先ほどの理論も当てはまるのですが、迷うという事は無駄な時間を奪われるという事です。時間を奪われると幸福度は下がります。
そして無駄に脳の容量を使います。
今までは消費税という部分で迷わなかったのに、消費税でこれからは迷わなくてはならないのです。
それなのに何故、どうして、軽減税率なんかと思うでしょう。
消費税が5%から8%に上がった時、駆け込み需要の後に買い控えが起こり、景気が悪化したからです。
今回も同じ事が起こらないようにと小手先だけの事を考えて軽減税率を実行したんですね。
そしてその結果がこれです。
人は選択肢が増えるほど選べなくなる、そして不幸になると心理学では言われています。
これを選択のパラドックスといい、実際に沢山の種類の商品を置いている店舗より、品ぞろえは少ないが品質のたかい商品を置いている店舗の方が売り上げが高くなるとあります。
ですから、選択肢を増やすようなことは極力辞めた方が良い。
軽減税率をやるくらいなら、まだ素直に全部10%のがマシだった。
あくまでもマシだったというレベルです。
消費税を増やす事自体はそこまで反対はしていません。
所得税なら脱税をしやすいが、消費税なら脱税が難しく、ヤクザや不良外国人からも税金をとれるのです。
長期的に見れば消費税は上げるべき。
その代わり消費税を上げるなら所得税をなくすとか、年金制度を見直すとかは必須条件です。
さて、軽減税率によって景気が落ち込む根拠を説明したいと思います。
先ほども話しましたが、消費税が違うことによって消費者は商品購入時に迷うようになります。
結果として何が起こるかというと、買わなくなるという事です。
例えばこんな経験はありませんか?
メニューは少ないが自慢の料理だけを提供する飲食店と、どれもそこそこ旨いけどメニューがやたらと多い飲食店。
皆さんはどちらの店が良いですか?
後者は、大勢で食べたいものが違う場合は便利でしょうが、注文までに時間がかかりますよね。回転率も悪いので入店まで待たされることもあると思います。
折角の休日を食事の選択で時間を使うよりかは、早めに食べて余った時間を趣味に使った方が幸せです。
メニューが少ないが自慢の料理だけを提供するお店では、特におすすめメニューなんて書いてあれば最高です。
店に入って、おススメくださいと言えばいい。
店もその商品の仕込みを中心にしているから手際もよく出てくるし、自慢の一品だけあって美味しいものを食べれる。
余った時間で映画に行くこともゲームセンターに行くことも散歩する事も出来る。
どちらが幸せか言うまでもないですね。
では、次は本屋の例を挙げていきましょう。
最近は本屋がめっきり減ってきていますね。
本屋が儲からないのはちゃんとした理由があったのです。
本屋に行き、棚をみて、皆さんはどの本が面白いんだろう?と悩みませんか?
どの本が勉強になるんだろう?どうせ買うなら面白くなきゃ嫌だ、勉強になる本が良い。そう思いますよね?
だからこそ、買えないという現象が起きるのです。
人は選択肢が増えれば増えるほど選べない生き物です。
だから本屋の店員がおススメしている本や、賞をとった小説は売れるのです。
選択をするのではなく、選んでもらう方が圧倒的に楽だからです。
これはあくまでも選択肢が増えると人は商品を買わなくなるという例です。
話を戻しますと、軽減税率で選択が増えたから消費者は商品を買わなくなる。
つまり経済は落ち込むという結論になります。
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