どうも、三吉祐司です。
以前、学力を上げる食事法について解説【食品やサプリメントなど】という記事を書いたのですが、ケトン体について更に調べましたので解説していきたいと思います。
まず結論から。
脂肪酸がケトン体に代謝される事によって、ニューロンが保護される。
更には、酸化ストレス耐性の獲得や、運動能力の向上などの効果も。
では解説していきます。
身体からブドウ糖が不足した時に、人は脂肪を分解するために脂肪酸を血液中に流します。
そして、それは肝臓にたどり着き、代謝されてケトン体になるのです。
分かりやすく言うと、お腹がすいたら糖分の代わりに脂肪がエネルギーとして使われるという事。
そして、ケトン体をエネルギーにした脳は、リラックスのα波と快感ホルモンのβ-エンドルフィンを出し、パフォーマンスを向上させることは、過去記事でも書いたのですが、脳のパフォーマンスが向上するメカニズムは実は他にも存在したのです。
2013年10月18日に公開された、ジョン・Cニューマンとエリック・バーディンの論文によると、以下の事が書かれています。
・ケトン体は、細胞エネルギーの移動源だけでなく、シグナル伝達機能もある。
・ケトン体は、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を阻害する事で、老化の防止につながる。
専門用語が出てきて難しいと思った方もいるでしょう。
つまり、どういう事かというと、ケトン体が多いと頭が良くなって長生きするという事です。
・何故頭が良くなるのか?
ケトン体のβOHBは、脳神経のニューロンを毒(MPPやAβ42)から保護するという事が分かっています。
これによってアルツハイマー型認知症を予防するだけでなく、脳損傷や神経細胞の死から保護する事ができます。
この機能は海馬で多く見られ、記憶力とも密接に関わっていますので、記憶力を維持したいという人に最も効果的です。
論文でも学習と記憶が改善すると紹介されています。
・長生きする理由は?
βOHBがHDACを阻害するのですが、その結果として酸化ストレスが軽減したり、オートファジーやIGFシグナル伝達など様々な経路を調節し、寿命を延長します。
まあ、この辺の理論は難しいのでざっくり長生き出来るようになると覚えておけばいいかと。
つまり、ケトン体は凄いって事。
「でも絶食しなきゃいけないんでしょ?そんなの無理」
そんな意見が来そうなので答えておきます。
ケトン体を作るには、断食するか、ケトン食(サプリメント)の摂取するかの二択。
根性のある人は断食した方が効果はでます。
しかし、断食が難しいって人はケトン体のサプリメントを飲んでおけば、肝臓で代謝されてそれなりの効果は出るのです。
ではそのサプリメントとは何なのか?
それはココナッツオイルです。
ココナッツオイルは数ある脂肪分の中でも特殊な脂で、食べると吸収されて真っ先に肝臓にたどり着きケトン体に変わるのです。
更には2019年、米国のシシラとポールの論文では、サプリメントでケトン体を補給する事によって運動機能を改善すると紹介されています。
値段も安いですから気になった方は是非試してみてください。
“ケトン体サプリメントが脳と体に及ぼす影響”へのコメント4
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