どうも、三吉祐司です。
今日は男性の若々しさに関係する男性ホルモンについてのお話です。
若いうちは代謝も高く、筋肉もつきやすく、髪もフサフサ(もちろん例外はある)なのが普通ですが、中年になって、肉体は衰えて、薄毛になり、トイレが近くなったという人も多いのではないでしょうか?
しかし、出来ればいつまでも若々しく健康に過ごしたいもの。
そこで、今日も海外の論文を参考に、中年の悩みを解決する選択肢の一つを紹介したいと思います。
では結論から。
男性ホルモンの低下は前立腺肥大が原因の場合がある
これだけだと「いや、どういう事?」と思われる方も多いでしょう。
まず前提として、男性ホルモンにはテストステロンと、ジヒドロテストステロンがあります。
テストステロンは95%が精巣で作られています。
そして、テストステロンが前立腺に取り込まれて代謝される事でジヒドロテストステロンが作られるわけです。
このジヒドロテストステロは、悪玉男性ホルモンと表現される事もあります。
本当に悪玉かどうかはおいておいて、ようは、重要なテストステロンが減少する事に問題があります。
テストステロンが前立腺で代謝され、テストステロンの総量が減り、男性更年期障害や、老化の原因につながったりします。
良くある症状としてはヒゲや体毛が濃くなって、逆に髪の毛は薄くなるとかですね。
あとは、気分が落ち込みやすくなったり、筋肉がつきにくくなったり、頻尿や尿漏れの症状が出たり。
つまり、前立腺肥大を改善する事で若々しくなれる可能性があるのです。
そこで、効果のあるサプリメントを紹介すると、ノコギリヤシというのがあります。
「いやいや、そんな怪しいの効果あるわけねえじゃん」という反撃もあると思います。
確かに、ノコギリヤシの効果効能を否定している泌尿器科もいるのは確かです。
実際に【2006/2/9 クリストファーケイン医学博士と、ジョン・ノイハウス博士】の一年間のRCTでは、尿の症状を改善する証拠が見つからなかったとあります。
その一方で、2001年の系統的レビューで、ノコギリヤシが軽度から中程度の尿の症状の改善をする可能性があると示唆されています。
全ての方に効果があるとは思いませんが、ノコギリヤシは外国では科学的に効果効能のある漢方薬として使用されているのも確かです。
ノコギリヤシの効果
【2002年のエセクター大学(イギリス)】の系統的レビューによって、以下の事が分かりました。
ノコギリヤシについて、良性前立腺過形成(前立腺肥大)の治療効果について、サンプル数2939人、18のメタ分析(論文をまとめた論文)にて、プラセボよりも治療効果が確認されました。
ノコギリヤシの効果として、テストステロン代謝の阻害や、抗炎症を確認できたとの事。
つまり、凄く分かりやすく言うと、男性の老化にかかわるホルモンが減少するという事になります。
ただし、副作用や、飲んではいけない人もいるので注意しておきます。
ノコギリヤシの副作用と飲んではいけない人
ノコギリヤシの副作用として、以下のことがあります。
・下痢
・頭痛
・緊張
・吐き気
これらの症状が頻繁に現れた人は注意が必要かもしれません。
それと、出産年齢の女性に関しても、服用は辞めた方がいいと紹介されています。
ノコギリヤシは重要な選択肢の一つ
通常、前立腺の問題については泌尿器科を受診した方が確実です。
肥大しているかは検査を受ければ分かるし、効果が怪しいサプリメントよりも医薬品の方が効果は確実です。
それでもノコギリヤシは重要な選択肢になるのです。
何故なら検査の際には下半身を見せなければならないし、前立腺の確認のために肛門に指を入れられて触診されるから、普通の人には中々抵抗感がありますよね。
明らかな症状が出ていて、一度だけの触診と投薬で終わるならいいですが、何度も通ってとなると苦痛だと思います。
家族に治療をばれたくない人もいるでしょう。
何故なら、薄毛や頻尿や前立腺の問題というのはとてもデリケートな問題ですから。
まずノコギリヤシを試し、効果が出るかと、副作用が出ないかを確認してからでも泌尿器科への受診は遅くないと思います。
その他の方法
一応ノコギリヤシ以外でテストステロンを増やす方法もあります。
前立腺に問題がない場合、そもそもテストステロンをあまり作られなくなっている可能性もありますので、そんな場合は運動をするようにしてみてください。
筋力トレーニングをする事でテストステロンが増える事は分かっています。
あるいは、少しのストレスを感じる事も有効とされています。
命の危険を感じる状況下だとテストステロンが増えるので、バンジージャンプがいいとか、格闘技がいいとか、断食がいいとか色々ありますが、まあその辺は今度ゆっくり調べてみます。
それでは今回のまとめの結論
前立腺の検査は恥ずかしいので、ノコギリヤシも重要な選択肢になる


参考論文