どうも、三吉祐司です。
今日はメラトニンというホルモンの話をしようと思います。
そもそもメラトニンとは何ぞや?と思われるでしょう。
メラトニンとは1950年に発見された松果体(しょうかたい、脳の部位)や皮膚や腸などで作られるホルモンの一種です。
人間は元々メラトニンを精製するシステムがあるのですが、その為には日中にしっかり日光を浴びて、夜は暗い部屋で過ごさなきゃいけません。
夜に暗い部屋で過ごして、やっとメラトニンがドバドバと出て、深い眠りにつけるのです。
蛍光灯や電球やLEDライトでも影響を受けるので、明かりをつけるわけに行かないし、夜にスマホをいじるなんてもっての外です。
そこでこんな反論がくると思います。
「いやいや、そんなの無理に決まってんじゃん」
その通り、実際に僕も無理です。
ではどうすれば良いのかを結論からお話します。
もうサプリメントで飲んでしまえ!
サプリメントで飲んだメラトニンの効果でも、睡眠導入がスムーズになり、深い眠りにつける事が分かっています。
病院で処方されるベンゾジアゼピン系睡眠薬だと成長ホルモンがそんなに出ないので疲れがとれないですが、メラトニンならぐっすり寝れて疲れもしっかり取れます。
さらに、睡眠の質が上がることで判断や思考が正常になり、体脂肪率が減って筋肉量が増えるなどの効果もあります。
そんなメラトニンですが、ただ寝れるサプリメントだと侮る事なかれ。
その他の効果を今から解説します。
メラトニンの凄い効果
・強力な抗酸化作用
・ミトコンドリアの保護と機能改善
・強力な抗菌作用
では解説していきます。
・強力な抗酸化作用とミトコンドリア機能改善
この二つは密接に関わっているので一緒に説明します。
メラトニンがあらゆる酸化ストレスから守る事が様々な論文に書かれています。
【2005年、テキサス大学、Melatonin mitigates mitochondrial malfunction】の論文によると、メラトニンがミトコンドリアの機能を改善すると書かれています。
それにより、パーキンソン病、アルツハイマー病、てんかん、加齢、敗血症を防ぐとされています。
これはアポトーシスという、人間本来に備わっている細胞の自然死が関わっています。
アポトーシスが正常におこらないと、癌、自己免疫疾患、ウイルス感染の拡大を引き起こし、一方で過剰になるとパーキンソン病、てんかん、のような神経変性障害や、虚血性疾患(動脈硬化や心筋梗塞など)、さらにはAIDS(エイズに似た性質の免疫疾患)を引き起こし、あるいは増強します。
人は誰でも毎日何千という癌細胞を作り出しているし、毎日細菌やウイルスが体に侵入するので、悪さをするようになった細胞組織はプログラムで自然死させなければなりません。
そんな時にメラトニンが活躍するのです。
その観点から見て、メラトニンが癌の治療薬としても注目されています。
【実験生物学のインドジャーナル、2002年、ページ668~679】で紹介された論文でも同様の事が書かれています。
さらにメラトニンを薬として使用することで、時差ボケ、睡眠障害、交代勤務障害、季節性情動障害(冬季うつなど)に効果があるとされます。
食事から摂取する方法も書かれており、ビタミンCはメラトニンの障害を治療するために使用できるのでフルーツをよく食べる事と、ピーナッツ、大豆、ヒマワリの種、アーモンド、ブドウなどは高濃度でメラトニンが含まれているとの事です。
何かの参考になればと思います。
ただ、実際に僕も試しましたが食事だけでは頑固な不眠症が改善しなかったので今はメラトニンのサプリを使用しています。
・強力な抗菌作用
先ほどにも少し述べた通り、ウイルス感染に対して十分な効果が期待できます。
というのも、様々な感染症への治療方法として、カスパーゼ阻害薬(アポトーシスを意図的にさせる薬)や、エイズウイルスに対してはプロテアーゼ阻害薬(感染した細胞が分裂するのを防ぐ薬)などを利用し、体からウイルスを排除したり、そもそも増やさないというアプローチをしたりするのだけど、面白いことにメラトニンにはアポトーシス促進効果と同時に、正常な細胞に対しての坑アポトーシス作用もある。
本当にそんなに効果があるのか。
これだけ話すと効果が凄すぎて疑問の声が上がると思う。
「本当にそんな効果あんの?過剰に言ってない」みたいな。
実はその議論は昔もあり、1995年にマサチューセッツ総合病院と、ハーバード医科大学が【メラトニンの狂気】という論文を発表している。
そこでは、メディアがメラトニンを過剰に取り上げすぎてるのではないのか?本当に治療効果はあるのか?という疑問から始まり、実際に調査してまとめている。
そこではメラトニンの投与でマウスの寿命が延びた事や、エイズやアルツハイマーなどの治療にも役に立つと断言されています。
どうしてそんなに効果があるのか。
やはり太古の祖先から現代人までずっと、病と闘うために使われた重要なホルモンだからなのではないだろうか?
あのウイルスの治療に使えないの?
実は、メラトニンをCOVID-19の治療に使えないのか?というのは、まだデータは少ないが臨床試験も行われている。
つい最近(2020年8月8日)の論文では「COVID-19の治療法は無く」と、されながらも、スペインの医薬品医療機器庁(AEMPS)によって、早期発症者に静脈注射にてメラトニンの注射製剤をしたところ、有効ではないかとされた。
しかしまだデータが少ないので断言はされていない。
とりあえず、今日のまとめの結論に入りたいと思う。
深い眠りも健康的な生活もメラトニンが重要
ちなみに【メラトニン サプリ】と検索したら色々出てくるが、国内メーカーが売ってるものではなく、海外からの輸入品を買わないと違う成分の物が届いたりするので注意。
参考文献
Melatonin mitigates mitochondrial malfunction
Clinical trial to test the efficacy of melatonin in COVID‐19
“現代人は飲もう!実はメラトニンは凄い!”へのコメント4
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