どうも、三吉祐司です。
今日は、新型コロナウイルスについて、色々と情報が出そろって来ましたので少し考察をしようと思います。
アメリカでは治療薬としてレムデシビルが、日本ではアビガンあたりが有効なのでは?と試されてきましたね。
これはRNAポリメラーゼ阻害剤という薬の一種で、人の遺伝子が二重螺旋のDNAなのに対し、エボラやコロナなどの遺伝情報は一本鎖になっています。
この一本鎖の遺伝子の事をRNAというのですが、例えばRNAのウイルスが体内に入ってしまうと活性化して、複製し、増えることが分かっています。
そして、RNAウイルスが活性化するのを防いで、ウイルスを増やさないようにしようというアプローチをするのが、このRNAポリメラーゼ阻害剤なのです。
一方で、中国が治療薬として実験をしていたカレトラは、また違った薬です。
これは元々、抗エイズ薬として使われていたもので、プロテアーゼ阻害剤というものになります。
ウイルスそのものが増えるのを防ぐのがRNAポリメラーゼ阻害剤なら、ウイルスに感染した細胞の分裂を防ぐのがプロテアーゼ阻害剤です。
さて、頭の良いうちの読者さんならもうお気づきでしょう。
どちらも治すのではなく、増やさないようにするだけ。
つまり増え切った状態では全く意味がなく、重症化してからでは遅いという事になります。
では、重症化する前に飲めばいいのですが、それには4つの問題点があります。
1つとして、副作用の問題。
レムデシビルもアビガンも劇薬とされ、妊婦に投与は適切でないとされています。
奇形児が産まれるリスクがあり、肝機能や、腎機能に障害が起こる可能性があります。
さらに、十分なデータがあるわけでないので、奇形児のリスクがいつまで続くのかが分かっていないのが現状です。
カレトラも有効とされていますが、カレトラの副作用が未知です。
現状すでに、肺炎、ヘルペス感染症などのリスクが上がるのでは?と言われています。
2つめに、入手のしにくさ。
これらの薬は日本で無症状の人が入手するのは非常に難しいです。
3つめとして、価格面
カレトラは一錠319円程度、レムデシビルは一人25万円、アビガンの価格は分かりませんでしたが安い物ではないでしょう。
4つめは、PCR検査の値段が高い事。
地域や病院によって変動があるものの、安い所で1万5千円で、髙ければ3万や4万円みたいな所もあります。
国から補助金が下りて検査が安くなるのは症状が出てからですが、その時に薬を飲み始めた所で、すでに遅いという事が多々あります。
症状が出始めて24~48時間後にはウイルスが増え切ってる事もあり、「一日だけ様子を見ようか」と甘く見た結果、重症化して薬も効かないなんて事になりかねません。
これらの4つの事から断言しますが、
PCR検査をガンガンに行わない日本では、アビガンもレムデシビルもカレトラもほとんど役に立たない。
そこで、じゃあ副作用が少なくて、価格的に安くて、まだ比較的入手が簡単でって物が必要になります。
「そんな物あるわけねえだろ」って思ったでしょう?
確かに医薬品ではありませんが、食品であればどうでしょう?
食品というか、栄養機能食品、つまりサプリメントなら存在します。
では、前置きが長くなってしまいましたが結論に入ります。
メラトニンを飲もう
「こいつ何言ってんの?」って思ったでしょう。
まあまあ、気持ちは分かりますが引き返さないでください。
これから証拠付きで解説しますので。
【2020年4月、アレックス・シュナイダー、アレクサンドル・クドリャフツェフ、アンナ・ヴァクルシェワ】の論文によると、COVID-19で健康的な若者は軽微な被害だが、メラトニンレベルが低くなる高齢者や慢性炎症を持つ人は生命を脅かされるとある。
コウモリがコロナウイルスで死なない理由として、コウモリは人間よりも遥かにメラトニンレベルが高い事を指摘している。
喫煙者が重症化しやすい理由として肺の疾患もだが、ニコチンとメラトニンを代謝する酵素は同じで、メラトニンの働きをニコチンが阻害しているからだと考察できる。
そもそもメラトニンとは?
過去の記事で何度か紹介しているけど、こちらの記事から読み始めた人のために軽く説明。
メラトニンとは人間の体内で作られるホルモンの一種で、睡眠に深くかかわっています。
必須アミノ酸のトリプトファンを材料とし、松果体や腸や皮膚などで作られます。
生産のプロセスは特殊で、日中にたっぷりと光を浴びた人が、夜に暗い部屋で過ごしてやっと必要量がでるホルモンなので、現代人は不足しがちです。
夜間の蛍光灯や、電球、LEDライト、テレビやスマホの明かりでもメラトニンの分泌を阻害します。
ですので、生活習慣で改善できない場合はサプリメントでの補給が必要になるのです。
ちなみに京都大学の研究では、午前中に1000mgのトリプトファンをとった所、夜間のメラトニンレベルは上昇しなかったとありました。
メラトニンレベルを上げるには生活習慣を改善するか、メラトニンサプリメントで補給しかないのです。
メラトニンがプロテアーゼ阻害剤として機能する合理的な発見
【2020年7月30日、ブラジル、ピアウイ大学、サンタカタリーナ連邦大学】の研究論文によると、メラトニンがコロナウイルスに対してプロテアーゼ阻害剤の効果をもたらすと発見した。
これは中国が治療薬として公開したカレトラと同じ作用であり、しかしメラトニンはカレトラとは違い、人体で合成できる成分そのものなので、副作用の心配もない。
メラトニンには抗炎症作用や、抗菌作用、ミトコンドリアの機能改善などのがあり、糖尿や肥満の解消や、免疫機能を強化するメカニズムがある。
人の細胞には本来、アポトーシスという細胞の自然死がプログラムされているが、これが正常に行われない人は感染症リスクや癌のリスクが増え、過剰にアポトーシスが起こると基礎免疫疾患やパーキンソンやてんかんなどを患う。
つまり、悪い細胞はアポトーシスで死んでもらい、良い細胞は坑アポトーシスで守る必要があるのだが、このどちらの役割もメラトニンがやってくれるのだ。
なぜメラトニンなのか?
主な理由は3っつ。
1・副作用がなく日常的に飲める事。
2・入手が比較的簡単である事
3・価格が高くない
どの薬であっても、基本的にはウイルスが増え切る前に、つまり症状が出る前に飲むのが最適とされている。
ですが、日本ではPCRの検査数が少なく、自費で無症状の状態で受けようとしても高い。
3割の確率で陽性が陰性と出る場合もあるが、7割で正しくでるので、何度も検査したり、一人の検査では不確実でも家族全員で受けて、一人でも陽性が出たら、家族全員が濃厚接触者として、予防治療を行うなどの対策が出来る。
だが、一回検査を受けるのに3万やらかかっていては、家族全員や、何度も検査を受けるなどは、多くの人が経済的に不可能だろう。
だが、レムデシビルもアビガンもカレトラも毎日飲むことは不可能だが、メラトニンレベルを上げる事に務める事は毎日でも出来る。
くどい様だが、メラトニンのサプリメントは決して高い物ではないし、副作用もの心配もない。
毎日、睡眠の質を上げるために飲んでいたとして、結果としてウイルス感染症の重症化を防ぐという事は十分に考えれる。
さらに、サプリメントが手に入らなくても生活習慣の改善でメラトニンレベルは上げることも不可能ではない。
精神障がい者にはコロナの蔓延が起こりにくい?
【2020年8月18日のフランス、ストラスブール大学】の論文では、精神障害のある患者に対しての治療がコロナウイルスの蔓延を遅らせていたと報告された。
特定の向精神薬がCOVIDに対して保護効果があるのではという疑問が浮かんでいる。
使われていた薬剤は、クロルプロマジン、リチウム、クロミプラミン、ベンズトロピン、ハロペリドール、パロキセチン、メラトニン、シアメマジン、トロパテピン、ハロペリドール、アリメマジンなど。
基本的にはうつ病の治療と不眠の治療は一緒に行うものであり、メラトニンレベルが高ければ感染症リスクが下がると主張した他の研究者と矛盾しない。
では、本日のまとめの結論。
コロナは初期段階で対処する必要があるので、日常的に行えるメラトニンレベルを上げるのを意識する事が大事
もちろんこれは研究段階なので、今後覆る事は十分にありうるとだけは言っておく。
参考文献
Melatonin mitigates mitochondrial malfunction
Can melatonin reduce the severity of COVID-19 pandemic?
Psychoactive compounds as multifactorial protection factors against COVID-19
Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) and Its Neuroinvasive Capacity: Is It Time for Melatonin?
Can tryptophan supplement intake at breakfast enhance melatonin secretion at night?
“COVID-19の予防医療について考察”へのコメント1
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