どうも、三吉祐司です。
今日は、喫煙用のパイプの話をしようと思います。
目次
メシャムパイプは多分修理が出来るメシャムパイプの修理方法について
そもそもメシャムパイプを壊さないために注意すべき事
メシャムパイプは、多分修理出来るが、再現性は保証されていないので自己責任で。
近年、パイプでタバコを吸うのが少しずつ流行りつつあります。
それもこれも、通常の紙巻きタバコの値段が高騰していってる事が1つの原因で、パイプスモークする場合、パイプや小物などは必要になるが、葉っぱ自体は安く、喫煙のコストを半分以下に抑えることが出来る事から、徐々に人気がでている。
そして、僕は凝り性なのもあり、最初はコーンパイプから始まり、次にブライヤー、次にメシャムパイプと手を出してきた。
コーンパイプは比較的手に入りやすく、安価で、しかも煙が甘くなる。
消耗品ではあるが、それでも素晴らしい。
ブライヤーのパイプは美しく、所有欲を掻き立ててくれたし、メンテナンスの清掃でラム酒使うと、香りがパイプに染み付き、なんとも言えない美味さがある。
そして、今回話題にあげるメシャムパイプだが、これは本当に素晴らしい。
メシャム(海泡石)は、細かな空洞が沢山ある鉱石で、水分と油分を吸収する性質がある。
なので、ジュースの発生は少ないし、煙はドライで美味しいし、最後までよく燃えてくれる。
パイプ自体を休ませる必要も少なく、ブライヤーの様に、【カーボンを乾燥させる為、1日1回までの喫煙】というメンド臭い制約もない。
さらに、ブライヤーやコーンと違い、パイプ自体が燃えてしまう心配もない。
僕はヘビースモーカーとして、メシャムパイプに見事にハマってしまったのだ。
ただ、1つ問題があった。
如何せん、素材自体が脆いのだ。
少し前置きが長くなってしまったが、そろそろ本題。
メシャムパイプの修理は可能なのか?という話の結論から。
メシャムパイプは多分修理が出来る
批判が飛んできそうなので先に答えておきます。
「多分ってなんだよ!ちゃんとした情報が知りたいんだよ!」
その意見はごもっともです。
ですが、2021年2月20日現在、どこをどう探しても、メシャムパイプの修理どころか、メンテナンスの方法についてインターネット上に情報がないのです。
日本語で検索して見つからず、英語で検索しても見つからず、トルコ語(メシャムはトルコの石)やドイツ語(有名なパイプ店がある)で検索しても見つかりませんでした。
さらには製造元に問い合わせても、回答が得られませんでした。
「情報がないのに、多分修理出来るとか適当な事書いてんじゃねえ」
こんな、ご批判も来るかもしれません。
これに関しては、自己責任で修理した経緯から、多分修理が出来ると主張しております。
ですが、これはノウハウと言うには余りにもテスト数が少なく、再現性に関して保証できるものではありません。
僕の修理はサンプル数1でしかないでしょう。
ですが、同じ方法で修理をしてみて、うまくいった人が増えれば、それはノウハウになるでしょう。
情報がないから、情報を作るのです。
その辺はご理解お願いします。
メシャムパイプの修理方法について
僕が行った方法は、動画で見てもらった方が分かりやすいと思います。
それでは実際にメシャムパイプの修理方法について考察していきます。
メシャムパイプで故障といえば、ほぼヒビか割れだと思います。
そんな時に、当然誰でも思いつく修理方法として接着剤を使うという方法があります。
しかし、接着剤も種類によっては硬度が足りなかったり、変な香りがついたり、熱に弱かったりします。
ですので、強度や耐熱性が弱いアロンアルファやボンドやセメダインはあまりオススメしません。
そこで、2液性エポキシか、メシャムの粘土を使うのが良いと思います。
メシャムは、本来鉱物として採掘されていますが、安価なメシャムパイプはメシャムを粉状にした物を粘土にし、彫刻ではなくプレスして作られています。
メシャム粘土があるなら、それを繋ぎに使ってしまえばいいという発想です。
しかし、これには問題があります。
まず、メシャムの粘土自体が手に入りにくいし、それを繋ぎにして修理したという話を聞かないので、全くもって上手くいかない可能性があります。
そこで、僕が行った方法は2液性エポキシ樹脂接着剤です。
2液性エポキシは、以前ナイフメイキングをした際に、ナイフハンドルに使った接着剤です。
その性質は、非常に頑丈で、接着効果も高く、耐熱性もある。
ナイフ制作の現場では、もっとも信頼されている接着剤です。
無色透明の物もあり、陶器にも使えるという事で、実績のある接着剤です。
僕のメシャムパイプも、一度はヒビが入ってしまい、このまま折れてしまうのでは?と心配していましたが、2液性エポキシ樹脂接着剤を塗って乾燥させたところ、問題なく使用できています。
ただ、これが正しい修理方法と断言できるわけではないので、行う際は自己責任でお願いします。
そもそもメシャムパイプを壊さないために注意すべき事
修理が難しく、リスキーな事はなんとなく伝わったと思います。
では、そもそも壊れないようにしたいって思いますよね。
その為には、メシャムの特性を理解する必要があります。
粘土から作られたメシャムパイプと違い、彫刻品のメシャムパイプは、製造工程において、最初に水分を吸わせる所から始まります。
水をたっぷり張った容器にメシャムを漬けると、素材が柔らかくなるのでナイフでも削れる様になるのです。
察しの良い方なら気付いたでしょうが、もっとも壊れやすいのがシャンクの部分です。
喫煙時にドローの強い人は、ジュースが発生しやすく、ジュースが沢山発生するということはシャンクが柔らかくなるという事です。
その柔らかくなった状態で、無理やりマウスピースを外したり、通りにくいモールを無理に通したりすると故障の原因になるでしょう。
彫刻が凝ってあれば、パイプ自体が重くなるので、その重みでヒビが入るかもしれません。
そこで気をつけたい事は3つ。
1・喫煙時に強く吸いすぎない。
2・モールが通りにくければ、ハサミでカットして細くする。
3・充分に乾燥させる。
このあたりに気をつけてみてください。
1日使ったら1日休ませる。
ドローの強めの人は、休ませる期間をもう少し長めに取るなどした方がいいでしょう。
それでは本日のまとめの結論